(11)春日神社(山之上/佐口)

 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏され、ていたが、昭和25年頃に廃絶した。「にわか」も行われていたが、同様になくなった。

(12)白髭神社(山之上/南坂)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏される。道中での曲には「道行き」「ヨセ」「ハヤシ」がある。おはやしは、笛が1名、大太鼓1名、小太鼓1名で行う。かつては獅子舞が奉納されていたが、昭和30年頃に廃絶した。獅子頭は今も残っている。

(13)神明神社(山之上/田畑)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏される。道中での曲には「ヨセ」「ハヤシ」がある。おはやしは、笛が1名、大太鼓1名、小太鼓1名で行う。かつては獅子舞が奉納されていたが、昭和30年頃に廃絶した。

(14)富士神社(山之上/田畑)
 祭礼当日、獅子舞が奉納され、その際、祭りばやしが演奏された。獅子は一人立ちで一人は幕持ちである。おはやしは、笛と太鼓である。昭和30年頃に廃絶した。

(15)加茂神社(蜂屋/加瀬田)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏され、拝殿では獅子舞も行われたが、昭和30年代半ばに廃絶した。
 神社の北方に「オタビショ」という場所があり、祭礼の日には屋形と御輿がそこへ渡御し、一段高いところに御輿を据え、屋形はその周りを3回廻る。平らなところで獅子舞を奉納する。お囃子には「道行き」「宮入り」などがあり、4地区の氏子が2人づつ出て笛太鼓を演奏した。

(16)諏訪神社(蜂屋/引田)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏される。昭和30年代に、一時中断したが、平成4年頃復活した。道中での曲名には「道行き」「宮登り」がある。おはやしは、笛が約15名、大太鼓1名、小太鼓1名で行う。神事の際、「はやし」「ヨセ」「十二文」というおはやしに合わせて、拝殿で「かぐら」(獅子舞)が行われる。獅子は一人立ちで、一人が幕持に付く。4月と10月の祭礼どちらにも同様に行われる。神楽保存会がある。 

(17)神明神社(蜂屋/広橋)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏され拝殿では獅子舞が行われている。平成元年頃、約30年振りに復活し現在も続いている。道中での曲名は「子すずめ」があり、鳥居をくぐるときに「宮のぼり」が演奏される。獅子は一人立ちで、一人が幕持に付く。獅子舞の際に、「はやし」「よせ」(祝詞が終わる頃)、「十二文」(獅子舞)が演奏される。おはやしは、笛が約10名、大太鼓1名、小太鼓1名で行う。かつては、祭礼時に「にわか」が行われたが、戦後直後の頃になくなった。

(18)白山神社(蜂屋/作り洞)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏され、
ている。かつては、祭礼時に「にわか」が行われていたが、同様に廃絶した。にわかは15歳になると必ず師匠について稽古をし、何かひとつの役をすることとなっていた。

(19)伊豆神社(蜂屋/作り洞)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏され、拝殿では神楽(獅子舞)も行われたが、昭和30年代半ばに廃絶した。獅子頭は今も残っている。かつては、祭礼時に「にわか」が行われていたが、同様に廃絶した。にわかは15歳になると必ず師匠について稽古をし、何かひとつの役をすることとなっていた。

(20)神明神社(蜂屋/諸田)
 祭礼当日、当元から神社まで屋形が行列とともに奉納される際、祭りばやしが演奏される。道中での曲名は「道行き」があり、社域に入ると「宮入り」、社標から拝殿までの間に「シンヤマ」「子すずめ」が演奏される。おはやしは、笛が1名、太鼓3名行う。神事の際、「はやし」「ヨセ」「デハ」「十二文」というおはやしに合わせて、拝殿で「かぐら」(獅子舞)が行われる。獅子は一人立ちで、一人が幕持ちに付く。神楽保存会あり。