令和5(2023)年度 美濃加茂市民ミュージアム【特別展示】
家康に会える日
 美濃加茂市民ミュージアムの約74,000点もの膨大な収蔵品の中には、さまざまな理由によってなかなか展示の機会に恵まれず、収蔵庫で大切にされているモノも数多く存在します。ここでは、そのうち「これは!」という貴重な資料を、毎年秋に期間限定でみなさんにご覧いただきたいと思います。
 今回公開するのは、現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」でも主役を飾る徳川家康(1543-1616)の記した書状です。小牧・長久手の戦に関連する伊勢南部の松ヶ嶋城をめぐる攻防と、当時の家康の状況を示すもので、その特徴的な花押も文末にはっきりと書かれています。刻々と変わる戦況のなかで、ほとばしる臨場感をその筆致から味わっていただくとともに、写真や複製では分からない「ホンモノ」の資料が持つ力について、みなさんに感じていただければ幸いです。
 なお、週明けとなる11月1日から7日までの一週間は、文化庁が定める「文化財保護強調週間」であり、この機会に地域の文化財についてより親しんでいただければと思います。

【展示物】
・徳川家康書状[天正12年(1584)]木作左衛門佐(木造具政)・木戸入道宛

2023年10月28日(土)、29日(日)
9:00~17:00
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
エントランスホール
無料