美濃加茂市の指定文化財
木造十一面観世音立像(もくぞうじゅういちめんかんぜおんりゅうぞう)

区分: | 県重要文化財 |
種別・種目: | 彫刻 |
時代: | 鎌倉時代 |
大きさ: | 高さ82.5㎝ |
所在地: | 加茂野町市橋 |
所有者(管理者): | 宝積寺 |
指定年月日: | 1962年(昭和37年10月19日) |
解説
宝積寺の本尊で鎌倉時代の作です。寄木造(よせぎづくり)、玉眼(ぎょくがん・仏像の眼に水晶をはめ込む技法)の像で全体的に赤く塗られています。衣の彫りなどは写実的で、全体として均整のとれた見事な像です。宝冠や瓔珞(ようらく・首飾りや胸飾り)、台座などは江戸時代後期の後補です。もとは関市西田原の小松寺の本尊で、江戸時代中期に住職の覚昭和尚が入山の際、奉持したという伝承があります。
- 宝積寺…市橋にある日蓮宗の小寺。本尊は南無妙法蓮華経と本師釈迦牟尼仏ならびに証明多宝如来で、そのほかに開運妙見尊がある。もと白山神社のふもとにあった神宮寺の本尊であったという。