美濃加茂市の指定文化財
梵鐘(銘鴻鐘)(ぼんしょう(めいこうしょう))

区分: | 県重要文化財 |
種別・種目: | 工芸品 |
時代: | 至徳元(1384)年 |
大きさ: | 高さ113㎝ |
所在地: | 伊深町 |
所有者(管理者): | 龍安寺 |
指定年月日: | 1962年(昭和37年10月19日) |
解説
伊深・寺洞の龍安寺は、昔ここにあった永安寺という寺の跡を継いで、延宝のはじめに再興された寺院です。その楼門にかかる梵鐘は至徳元(1384)年の銘があり、美濃源氏厚見郡川手城主の土岐康行※(?~1404)から同寺に寄進されたことがわかります。戦国兵乱の時期に、灰燼となるのを恐れて、長い間土中に埋めてありましたが、享保15(1730)年に永安寺西隣の土中から発見されました。
青銅製で総高113㎝、口径60.5㎝を有し、南北朝時代のごく平均的な大きさの鐘です。鋳造者は葛木友宗。大和国下田の鋳物師ですが、葛木(葛城)氏は南北朝時代から室町時代前半にかけて最も活躍していたことが知られています。
青銅製で総高113㎝、口径60.5㎝を有し、南北朝時代のごく平均的な大きさの鐘です。鋳造者は葛木友宗。大和国下田の鋳物師ですが、葛木(葛城)氏は南北朝時代から室町時代前半にかけて最も活躍していたことが知られています。
- 土岐康行…南北朝時代の武将。美濃国守護、また伊勢国守護であった。