美濃加茂市の指定文化財
伝若名御前宝篋印塔(でんわかなごぜんほうきょういんとう)
区分: 市指定有形文化財
種別・種目: 建造物
時代: 南北朝時代初期
大きさ: 高さ168㎝
所在地: 下米田町山本
所有者(管理者): 山本区自治会
指定年月日: 1976年(昭和51年3月18日)
解説
 南北朝時代初期の様式をそなえている宝篋印塔です。塔身に胎蔵界(密教で説く二つの世界のうち一)の四仏を表す梵字を四方に配しています。字は薬研彫りといわれるV字に彫られ、鎌倉期の特徴を残しています。基盤の逆花(かえりばな)は楕円形で大きく、側面の格狭間(こうざま)の蓮華文も彫が深く、内側に盛り上がりがみられ、すぐれてみごとな宝篋印塔といえます。残念ながら、笠の部分で隅飾が欠けているのが惜しまれるところです。この宝篋印塔は木曽義仲の母、若名御前のお墓という言い伝えがあり、この塔の名前の由来となっています。