美濃加茂市の指定文化財
深田の石造庚申像(ふかたのせきぞうこうしんぞう)
区分: 市指定有形文化財
種別・種目: 彫刻
時代: 寛文10(1670)年
大きさ: 全高92㎝
所在地: 深田町
所有者(管理者): 深田庚申講
指定年月日: 1999年(平成11年3月23日)
解説
 寛文10(1670)年の銘がある、この地方で最も古い時期の庚申像です。前面に病魔・病鬼を払い除く青面金剛の立像が彫られています。中国の道教の教えの中に、人の体内にいる虫が60日目ごとに回ってくる「庚申」の夜に天に昇ってその罪過を告げるために、生命を縮められるとする信仰があります。それを防ぐために庚申の夜は眠らずに言行を慎み、村の講中のものが徹夜で酒食をとりました。その信仰の対象として石造の庚申塔が多く造立されることとなります。市内で庚申塔は36基ありますが、このうち青面金剛像は8基で、この庚申像は美濃地方でも最古の部類です。像は主尊を地蔵形としているものの、像容が確立していないころの特徴を示しています。