美濃加茂市の指定文化財
天神神社の獅子頭(てんじんじんじゃのししがしら)
区分: 市指定有形文化財
種別・種目: 工芸品
時代: (左)長享2(1488)年
(右)安土桃山時代
大きさ: (左)H40×W30×L37㎝
(右)H23×W47×L37㎝
所在地: 蜂屋町下蜂屋
所有者(管理者): 天神神社
指定年月日: 1995年(平成7年4月11日)
解説
 獅子頭は2頭あります。
 <写真左>は、歯の外面と目を白く塗り、くちびると耳の内側を朱色にするほか、外側全体を漆仕上げにしています。また、額の所に宝珠を打ち出しています。欅(けやき)造りと非常に重く、獅子を舞う人の労力が偲ばれます。頬の部分の内側左右に墨書があり、長享2(1488)年に制作され、正保5(1648)年に修理したものと推察できます。
 <写真右>は、檜(ひのき)造りで、布を貼った上に漆を塗っており、軽くできています。内面全体とくちびるを朱色に、歯と目を金泥で塗っています。色彩と作風から、制作時期は安土桃山時代頃かと思われます。特に<写真左>は、制作年代が確定できる点で価値が高く、室町中期の作風を知る上で貴重な資料です。