地域の食文化(美濃加茂伝承料理の会)
伝承料理の会は生活体験館「まゆの家」を会場にして、この地域に伝わる料理を取り上げ、調べて作る活動をしています。これまで「四季を食べる講座」の特別講座などで行ったものを紹介します。
No. タイトル 内容 講座年月日 資料
ちょと昔の結婚式のごちそう 昭和20~30年代の自宅での結婚式のごちそうの一部を、聞き取りと、会員の記憶を基に再現しました。赤飯、ほうれん草のあえもの、あさりのすまし汁、茶わん蒸し、土産となるおひらもり(野菜やこんにゃく等6種類の煮物を、リンゴ等の果物の周りに並べた物で、七つもりとも言います)を調理し、縁起物の黒豆、かずのこ、たつくりも盛り付けました。 2008年5月25日 紹介資料(PDF)
川を味わう料理 かつて、木曽川で捕れた鱒の代わりにニジマスを塩焼きに、網漁で大量に捕れていた鮎を、甘露煮と鮎雑炊にしました。また、身近な川で子供が罠を仕掛けて捕っていたウナギを、きゅうりと共にうざくにし、しじみをみそ汁にしました。 2010年8月1日 紹介資料(PDF)
漬物フェスティバル 会員自慢の漬物を一堂に会して食べ比べをしました。白菜、大根、なす、キュウリ等、全部で67品の漬物が集結し、同じ食材、似通った作り方にもかかわらず、作り手によって違う味や見た目を楽しみました。その後、『おばあちゃんちのおかって 番外編 漬物特集』として刊行しました。 2011年1月27日 紹介資料(PDF)
伊深のある日のお膳 伊深とは、現在の美濃加茂市伊深町(旧伊深村)のこと。
民俗学者・佐野一彦氏が伊深の地での暮らしを詳細に綴った日記をもとに、佐野家の昭和21年のある日の食事を再現しました。ずいき芋(里芋)の汁、さつまいもご飯、葉付きカブの煮物、白菜の漬物を、娘の佐野綾目さんの指導の下、調理しました。
2011年11月27日 紹介資料(PDF)
昭和の給食 昭和20年代後半の、地域の食材を使ったみそ汁給食と、昭和40、50年代の人気給食メニューを再現しました。ポークビーンズ、かつおのあずま煮、マカロニのあべかわ、フルーツポンチを調理し、小学生気分を味わいました。 2012年9月16日 紹介資料(PDF)
お菓子なパラダイス ねぎ焼き、はぜきび、ぜんざい、炒った大豆、切干し芋、こうせん、げんこつ、あられ、おだまき、まんじゅう・・・・・・・砂糖が貴重だった時代のおやつを集結しました。 2013年1月27日 紹介資料(PDF)
ある日の伊深のお膳Ⅱ 伊深とは、現在の美濃加茂市伊深町(旧伊深村)のこと。
民俗学者・佐野一彦氏が伊深の地での暮らしを詳細に綴った日記の中から、昭和21年1月の「はつか正月の祝い膳」を取り上げました。ザウニ(雑煮)、スリミウオ、サツマイモ入れカラコメシ、ケズリダイコシオミソアエ、田作り、大歳のごっつおを再現しました。2011年11月の「伊深のある日のお膳」の第2弾です。
2014年1月11日 紹介資料(PDF)
60年前の結婚式のごちそう 昭和20年代後半の頃の披露宴の食事を再現しました。赤飯、あさりのすまし汁、煮豆、茶わん蒸し、巻きずし、煮なます、たつくり、天ぷら、うどん、七つもり(野菜やこんにゃく等6種類の煮物を、リンゴ等の果物の周りに並べた物)を調理し、足付きのお膳と塗りの器を使い、結婚式の雰囲気も楽しみました。 2014年6月1日 紹介資料(PDF)
コウシンサマと山の講 「講」の行事の中で、今回は庚申講と山の講の食事を再現しました。味ご飯、里芋の煮っころがし、みそ汁、即席漬け、おはぎを調理しました。 2014年10月7日 紹介資料(PDF)
オオメシマツリ 美濃加茂市加茂野町市橋の八幡神社にあった「オオメシマツリ」のごちそうです。根菜を使った煮物、さつまいもと小豆のいとこ煮、なます、ほうれん草の白あえ、きんぴらごぼう、納豆汁を調理し、大根、カブ、トウモロコシの毛で作る陰形の引き出物も制作しました。 2014/11/16 紹介資料(PDF)
美濃加茂のオトキ 家でお葬式を行っていた頃、弔問客にお出ししたごちそうを「オトキ」と言います。きんぴらごぼう、里芋の煮っころがし、ひじきの煮物等やお土産の七つもり(野菜やこんにゃく等6種類の煮物を、リンゴ等の果物の周りに並べた物)です。オトキは大皿に盛り付けてふるまうのが一般的でした。 2015年2月3日 紹介資料(PDF)
池祭りとうどん16パイ 美濃加茂市加茂野町で今も行われる「池まつり」では、昔は家々でうどんを打って食べたそうです。うどんを打ち、なすの南蛮漬け、みょうがぼちを調理しました。 2015年7月7日 紹介資料(PDF)
よそさまの伝承料理 美濃加茂市と木曽川でつながる愛知県一宮市(旧尾西市)のハレの日の郷土料理を再現しました。もろこ寿司、茶わん蒸し、切干し大根の煮物を調理し、同じ木曽川でも中流と下流では扱う魚の違いや共通点があります。 2015年9月26日 紹介資料(PDF)
ほんこさま 美濃加茂市蜂屋町のある寺で、毎冬催される報恩講の時にふるまわれる食事と併せて、会員の記憶にある「ほんこさま」(報恩講)の食事を再現しました。大根のべっこう煮、きんぴらごぼう、高野豆腐の含め煮、昆布巻き、にんじんの煮物、大根の酢あえ、ほうれん草のごまあえ、ビスケットの天ぷら、みそ汁を調理しました。 2016年1月17日 紹介資料(PDF)
道ぶしん 昔は地域ごとで道路を修理[道普請(みちぶしん)]した後、慰労の食事をしていました。味飯、みそ汁、なすの田舎煮、きゅうりとなすの即席漬け、七つもり(野菜やこんにゃく等6種類の煮物を、リンゴ等の果物の周りに並べた物)を味わいました。 2016年8月20日 紹介資料(PDF)
鯉つかめ 美濃加茂市加茂野町の稲辺池で、かつて行われていた「鯉つかめ」という行事で、その場で食べられた鯉料理です。生きた鯉を使い再現しました。鯉こく、鯉の煮つけ、いなりずし、青菜のおひたしを調理しました。 2016年11月26日 紹介資料(PDF)
果樹園のお宅で 美濃加茂市山之上町に住む果樹園のお宅ならではの献立を調査しました。梨の天ぷら、梨の酢味噌あえ、梨のみそ漬け・・・出荷できない梨を使って工夫したメニューです。 2017年10月3日 紹介資料(PDF)
講と精進料理 報恩講の食事、第2弾です。今回は美濃加茂市加茂野町のある寺の報恩講の食事にならい、飛竜頭(ひりょうず)、ひじきの煮物、煮合え、みそ汁、「おけそく」(報恩講の時に飾られる色のついた餅)替わりにまゆだんごも調理しました。 2017年10月14日 紹介資料(PDF)
おひまちとこんぴら講 「おひまち」と呼ばれる行事と、「こんぴら講」を取り上げ、会食をしていた頃の食事を再現しました。缶詰めを使った味飯、みそ汁、野菜の煮物、赤ダツの酢炒りを調理しました。缶詰は昭和40年代にも使われていた物を使用しました。 2018年10月13日 紹介資料(PDF)
文化の森の柿茶会 その1 美濃加茂市蜂屋町の瑞林寺で毎年開催される柿茶会を、文化の森で採れた柿で作った干し柿を使い、文化の森バージョンで行いました。点心として、紅白なます、吸い物、里芋のしんじょ、さわらの幽庵焼きを調理し、食後、会員のお点前を干し柿とともに、いただきます。 2019年1月20日 紹介資料(PDF)
文化の森の柿茶会 その2 美濃加茂市蜂屋町の瑞林寺の柿茶会を文化の森バージョンで開催する第2弾です。豆ごはん、きぬさやの白和え、とり肉の塩麹焼き、がんもどきとふきの煮物、若竹汁を調理し、食後、会員手作りの干し柿でお点前を楽しみます。 2019年5月18日 紹介資料(PDF)