活動風景紹介
3年生 社会科「古い道具と昔のくらし」②
○活動内容
約70~80年前の日本のくらしについて学習します。「まゆの
家」とその周辺で、本物の道具を使い、昔の人が生活していた
雰囲気を感じながら体験学習を行います。
七厘で火おこしをしてお餅を焼いたり、洗濯板とタライで洗濯
をしたり、炭火アイロンでハンカチにアイロンがけをしたり、
石臼で煎った大豆を挽いたりする体験ができます。
また、箱膳を通じて食卓の移り変わりについてのお話を聞くこ
とや、真っ暗な部屋でランプに火を灯し、当時の部屋の明るさ
を感じることもできます。寒い時期には、火鉢に炭を入れ、五
徳に鉄瓶をのせて暖を取りながら櫓炬燵や、アンカ、湯たんぽ
など暖房のお話を聞くこともできます。
単に道具の使い方を知るだけではなく、道具を使っていた頃の
暮らしを体験するなかで、昔の子どもの仕事や、昔の人の知恵
や工夫を感じることができます。

○H30年度実施校
※3年生 社会科「古い道具と昔のくらし」①で紹介していま
す。

⑤石臼体験(15~20分)
石臼で穀物を挽くことの意味を考えながら丁
寧に、煎った大豆を粉(きな粉)にします。
石臼で粉にする代表的な穀物や、石臼の回す
向きが右回りか左回りか石臼の中を見て考え
ます。子どもたちは石臼のすき間から落ちる
黄な粉を見つめ、回す度に鼻を抜ける香ばし
い匂いに嬉々としています。そして、最後に
ひとつまみ、パクッと試食したときには笑顔
がこぼれます。


⑥箱膳のお話(15~20分)
70年ほど前まで、食事に使われていた箱膳の
お話を聞くなかで、当時の食卓のようすを思
い浮かべます。箱膳のお話を聞く前にオカッ
テ(台所)でカマドやお櫃のお話を聞きま
す。箱膳を見るだけではなく、100年ほど前
の道具を実際に触れることもできます。そう
した道具を目の前にしたとき、子どもたちに
驚きの表情が現れます。


⑦ランプのお話(15~20分)
真っ暗な中でボンヤリと明るく光るランプの
明かりをみんなで見つめます。ランプは1時
間もすると、油煙がホヤにつき、真っ黒にな
ります。それを掃除するのは、子どもの仕事
でした。暗闇の中、ランプの明かりに照らさ
れた部屋はどこか幻想的に感じられるととも
に、昔のほの暗いあかりの生活を体感するこ
とができます。


⑧暖房のお話(15~20分)
火鉢を囲んで暖を取りながら、冬に使う暖房
に関わるお話を聞いています。他にも、寝る
ときに使うアンカ(バンドコ)、湯たんぽ、
布団をかぶせて使う櫓炬燵などを紹介しま
す。じんわりと手元を温めてくれる火鉢は、
部屋全体をしっかりと暖めることは出来ませ
んが、体を寄せ合って温まることで心がポカ
ポカしてきます。