左右吉は「子どもたちのために」といって、自分の著書や図書を下米田小・中学校に送り続けました。これが、下米田小学校の「津田文庫」です。左右吉の没後、津ね夫人は下米田小学校に多額の寄付金を送られました。同学校はこの厚志で卒業生に文鎮を作り、「津田賞」として贈りました。現在は、津田顕彰会がこの事業を引き継いでいます。
　また、左右吉は「生涯のうちに自分の身長と同じほどの原稿を積み重ねたい」という夢をもって研究に打ち込みました。そのことから、児童・生徒達の情熱ある「ゆめ」あるいは「津田左右吉博士」を題材にした作文を例年、募集しています。