人物をたたえる活動
第18回坪内逍遙大賞
第18回受賞(2020)
白石加代子(1941- )
 白石加代子さんは、1967年早稲田小劇場(現・SCOT)に入団。鈴木忠志演出の「劇的なるものをめぐってⅡ」「トロイアの女」などで、卓抜な演技力と圧倒的な存在感により高い評価を得、世界70都市を巡演した際には、世界的に著名な演出家のピーター・ブルック氏に「火を噴くドラゴン」と評され、国際的にも高い評価を得ています。
 退団後も、舞台、映画、テレビドラマなどに数多く出演。舞台では、蜷川幸雄氏、野田秀樹氏、宮本亜門氏、鴨下信一氏など、名立たる演出家の作品に出演、シェイクスピア作品の舞台にも多く立たれています。また、1992年からスタートし2014年に99話まで語り終えた「百物語」シリーズは、白石氏の代表作となっています。
 また、テレビでは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、NHK大河ドラマ「義経」「花燃ゆ」、2019年は「いだてん」に出演するなど、お茶の間でも人気を博し、ますますのご活躍が期待されているところです。
 第18回坪内逍遙大賞 受賞者 俳優 白石加代子さんへの賞の授与を3月22日(月)に早稲田大学 大隈会館にて執り行いました。
 同大賞の授与式及び記念事業については、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期をしているところですが、賞の授与のみを年度内にて、市長、選考委員長など関係者で開催することとし、この度の会となりました。
 伊藤市長から賞状、逍遙博士のレリーフ、目録を授与。選考委員長である、早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館 館長 岡室美奈子さんからは、花束を贈呈。白石さんからは、受賞のご挨拶とともに、逍遙訳「リア王」の一部をサプライズで朗読いただきました。
「白石加代子 朗読劇」が開催中止となったことで、白石加代子さんがメッセージをお寄せくださいました。