美濃加茂事典
尾関公見(おぜきこうみ)
 加茂郡八百津町生まれ。尾関は自身のことを「津田先生のご両親」(津田左右吉全集第24巻付録[昭和40年9月] 所収)の中で「もともと私は隣村の和知村の出生であるので・・・」と記している。1957(昭和32)年、下米田小学校長に赴任後、津田左右吉博士の功績を調査し広く伝え称える活動をはじめる。その年10月19日には津田宅で聞き取りを行いその録音が残っている。その後、1959(昭和34)年10月にスライド集「郷土の光 津田左右吉博士」として津田博士の業績をまとめた。尾関が精力的に進めた顕彰活動が発端となって、1960(昭和35)年、美濃加茂市は津田左右吉博士を名誉市民第1号に決めた。その後1984(昭和59)年2月に発足した「津田左右吉博士顕彰会」の初代会長をつとめる。1995年3月24日没(89才、美濃加茂市学校教育課調べ[2023.4.6])。
【基本図書】『市史/通史編』p981
【図書資料】№14721『写真で見る美濃加茂市五〇年』p10,11、№18802『津田左右吉 -その人と時代-』p28
【歴史資料】№2464「津田左右吉全集 付録」(第24巻付録[昭和40年9月] 尾関公見「津田先生のご両親」)、№2469「郷土の光 津田左右吉博士」、№2472 「胸像建立記念誌 津田左右吉博士」