美濃加茂事典
相馬愛蔵(そうまあいぞう)
 1870(明治3)年、長野県に生まれる。1901(明治34)年に創業した新宿中村屋の創業者。東京専門学校(早稲田大学)に学び、津田左右吉と学友であり、津田と生涯親交を保った。津田の早稲田大学東洋思想研究室の機関誌『東洋史研究』(1934(昭和9)年、岩波書店)の発行に援助している。中村屋は美術家、演劇人、思想家など幅広い分野の文化人が集うサロンとなっており、ここに津田左右吉、岩波書店の岩波茂雄會津八一なども出入りしていた。1954(昭和29)年逝去。
【図書資料】No.21021『没後50年 津田左右吉展』p19