美濃加茂事典
津田常子(津ね)(つだつねこ(つね))
 高橋昌長の次女、津田左右吉と1906(明治39)年に結婚。家庭を切り盛りするだけでなく、左右吉が書いた原稿の清書を受け持ち、研究活動を支えた。バイオリンが得意であり、水彩画専門誌『みづゑ』の創刊者で水彩画家の大下藤次郎に水彩画を習うなど、藝術の素養を持ち合わせていた。1960(昭和35)年、美濃加茂市名誉市民推戴式のため美濃加茂へ来た左右吉に同行し、下米田小学校での講演にも同席した。津田の没後には『津田左右吉全集』の編集に協力、早稲田大学に津田の日記や原稿、遺品などを寄贈した。