美濃加茂事典
こんにゃく(こんにゃく)
 芋から作るこんにゃくは手間と時間がかかる。こんにゃく芋は他の芋と違って2~3年かけて育ったものを使う。芋は切って柔らかく茹で皮をむき、ねり鉢(陶製のボール)に入れ擂り粉木でつぶし、茹で汁とぬるま湯も入れ手でよく練る。1時間ほど寝かせ、ワラ灰で作ったアク汁を入れ手早く混ぜ型に流し、固まるまで更に1時間寝かせる。適当に切ったこんにゃくをたっぷりの熱湯で、こんにゃくが浮いてくるまで茹でる。アクをぬくため湯を替え再度茹でる。現代は芋を擂り粉木でつぶす代わりにミキサーを使い、アク汁は炭酸ソーダで代用できる。皮をむくと白っぽいこんにゃくになり、むかなければ濃い灰色のこんにゃくになる。
【基本図書】『市史/民俗編』p175
【図書資料】№703『聞き書 岐阜の食事』p157 、№3358『蜂屋民俗史 第二号』p28、№18911『おばあちゃんちのおかって №2』