美濃加茂事典
境松遺跡(さかいまついせき)
 美濃加茂市加茂野町字境松に所在する遺跡。木曽川による中位段丘の縁辺部にあたり、低位段丘を見下ろすことができる。1967年12月4日~1968年1月19日、名古屋市熱田図書館における「ライブラリーあつた №.85 東海の旧石器文化展」で採集された遺物が出品されたようである(浅野清春「東海の旧石器文化展によせて」尾北考古資料室 所収)。同展では、握槌、彫器、刃器が紹介されている。また加賀宣勝氏により、有舌尖頭器、石器類、須恵器、土師器も採集されたようである。これらは、旧石器時代、縄文時代草創期、古墳時代~古代に属するものと考えられる。
【図書資料】№6613『名古屋市博物館 館蔵品目録 第1分冊 総集・考古編』
【データベース】みのかもを考古学しよう! 境松遺跡