美濃加茂事典
則光遺跡(のりみついせき)
 美濃加茂市下米田町字則光に所在する遺跡。飛騨川左岸の低位段丘の中央部に位置し、現代の深渡川上流域にあたる。出土品は、縄文土器、打製石斧、(小型)磨製石斧、石鏃、石錐、礫石錘、スクレイパーが知られている。多くは縄文時代前期後半、ほかに縄文時代中期、弥生時代に比定される。市内では、数が少ない縄文時代前期の遺跡のうちの一つ。これらの遺物は表面採集によるものであり、増子康真「名古屋市鳴海町鉾ノ木貝塚の研究」『古代人32』でふれられている。
【基本図書】『市史/通史編』p99~102
【図書資料】№2796『土の中からのメッセージ―美濃加茂市の遺跡― 美濃加茂ふるさとファイル№.4』、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』
【展示情報】企画展2004「土に残る記憶Ⅱ―縄文と弥生-」