洗い張りの道具の一つで、嫁入道具として欠くことのできなかったものである。各家庭に数枚は所有していた。着物を仕立直すために、ほどいて、洗濯し、糊つけをして板に張って乾かす。特に張板の上部、下部は木が反らないように切れこみが入れてある。着物は、何度も洗い張りをして縫いかえた。ウチオリの縞や紺がすりは、仕立て直すごとに、かえってその強さを増した。
【基本図書】『市史/民俗編』p74
【図書資料】
№835『美濃生活絵巻』(上)p32
【民俗資料】ハリイタ
№3740 【データベース】「昔のくらしの道具」着る
ハリイタ(張板)