美濃加茂事典
二ツ塚遺跡(ふたつづかいせき)
 美濃加茂市川合町一丁目あたりの遺跡。特に今渡ダム付近については、地域の郷土史家である林魁一が発見しており、1917(大正6)には「美濃国加茂郡古井村二つ塚近傍の石器時代遺跡及び遺物」(『人類学雑誌32-10』)として、また他にも多くの機会で発表・紹介した。そのため、岐阜県内外の研究者より注目を集める遺跡となった(小川栄一、吉田富夫、藤森栄一など。なお、藤森の採集資料は林が保管したようである。)。出土品は、縄文土器、土偶、打製石斧、磨製石斧、石鏃、弥生土器などが知られている。これらは、縄文時代早期、中期後半、弥生時代に比定される。
【基本図書】『市史/通史編』p108~112
【図書資料】№824『岐阜県史 通史編 原始』、№1867『東海の先史遺跡 綜括編』、№2796『土の中からのメッセージ―美濃加茂市の遺跡― 美濃加茂ふるさとファイル№.4』、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』、№6613『名古屋市博物館 館蔵品目録 第1分冊 総集・考古編』
【データベース】みのかもを考古学しよう!川合二ツ塚遺跡
【展示情報】企画展2004「土に残る記憶Ⅱ―縄文と弥生-」