美濃加茂事典
県主神社(あがたぬしじんじゃ)
 美濃加茂市前平町にある旧郷社。「延喜式」には県主神社、「美濃明細記」には「加茂県主大明神」と記される。市域蜂屋の加茂神社、加茂郡の坂祝の坂祝神社とともに三賀茂神社と称される。源頼義の子・加茂次郎義綱が前九年の役の折、太田に止宿した際、市域蜂屋の加茂大明神の神灯が見えたことに感激し、のち京都の加茂神社に準じ、蜂屋の加茂神社を上賀茂、県主神社を下賀茂として修造したと伝えられる。史実として疑問の残る点はあるが、京都の賀茂信仰の全国的な広がりと関連していると思われる。
【基本図書】『市史/通史編』p194,196,204,205,214,229,230,261,279、『市史/民俗編』p14,336,345,347,348,467,468