美濃加茂事典
桑園(そうえん)
 明治初めまで養蚕に使う桑葉は、自生した桑木や、桑木を高木に仕立てて利用していたが、明治10年代以降、養蚕業が盛んになるとともに徐々に畑地や水田を転用して桑園が形成されていく。加茂郡は、日露戦争記念として1904(明治37)年から5年間、郡費を投入して桑園改良事業を補助した。1917(大正6)年には、市域の畑全体の約53%が桑園であった。1929(昭和4)年時の市域の桑園面積は938反にのぼった。
【基本図書】『市史/通史編』p743~745,824
【図書資料】 №724『美濃加茂明治百年史』p64