美濃加茂事典
太田橋(おおたばし)
 古井町下古井と対岸・今渡を結ぶ橋。それまでの太田の渡しにかわって建設されたため「太田橋」と名付けられた。1924(大正13)年2月に着工、1927(昭和2)年に完成、2月20日に渡橋式が挙行される。総延長388.4m、幅員6.3m。総工費75万円。1902(明治35)年、両岸を繋ぐ岡田式渡船が取り入れられて旧来の渡船に比べて安全で輸送力も増強したものの、さらなる増加に対応できず橋の架設が迫られて建設された。工事中、鋼材などの資材は、開通していた高山線美濃太田駅から馬車で運搬された。この橋の完成により中山道が改修され、1933(昭和8)年に太田橋から深田までの新道(現在の旧国道21号線)が建設された。
【基本図書】『市史/通史編』p906,907
【図書資料】№708『大古井』p15、№724『美濃加茂明治百年史』p51、№1311写真集 明治大正昭和美濃加茂』p9,22,23,120、№20440『可児・加茂の今昔』p136,137