美濃加茂事典
青柳橋(あおやぎばし)
 美濃加茂市古井町の上古井・森山と対岸の下米田・西脇を結ぶ飛騨川を渡る橋。それまで渡船で物資が運ばれていたが、両岸とも断崖のため危険で不便をきたしたため、1891(明治24)年に木製の橋が建設された。大きな川にかかる橋としてはこの近辺で最も早い架橋で、アーチ型の形状から「虹の架け橋」と称賛されたという。兼山、八百津との行き来や小山観音の参詣者の往来が激しくなり、周辺には多くの商店が並ぶようになった。昭和2年7月に鉄橋に架け替えられた。交通量の増加などにより、1971(昭和46)年4月に下流に新青柳橋(長さ186m、幅員9.5m、総工費2億4千万余)が建設、さらに1997(平成9)年3月には青柳大橋(長さ88m)が完成、青柳橋は廃止された。 現在、両岸には「昭和二年七月竣功」と刻まれた旧青柳橋の門柱とアーチの一部が残されている。
【基本図書】『市史/通史編』p906
【図書資料】№708『大古井』p17、№724『美濃加茂明治百年史』p117、№1311『写真集 明治大正昭和美濃加茂』p12,13,20、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』p79、№20440『可児・加茂の今昔』p138
【民俗資料】№626「青柳橋」(橋の部材)