美濃加茂事典
小山観音(こやまかんのん)
 下米田小山地先、飛騨川の中の島にある堂宇。景勝地として美濃加茂市の指定名勝となっている。もとは陸続きであったが、1939(昭和14)年の今渡発電所の建設によって水位が上がり、橋で行き来をするようになっている。馬頭観音を祀り7年目ごとに開帳される。子授けの観音として名高く、また養蚕の神として人々の信仰も篤い。旧暦の2月の初午の祭礼は大きな賑わいを見せる。本尊の馬頭観音は下米田町山本に供養塔がある若名御前(木曽義仲の母)の守り本尊であったともいわれる。
【基本図書】『市史/民俗編』p417~419,466,467
【図書資料】№708『大古井』p63,64