美濃加茂事典
押江千衣子(おしえちえこ)
 1969年生まれ、大阪府在住の画家。京都市立芸術大学で油絵を学ぶ。90年代にはヨウシュヤマゴボウや彼岸花など植物をモチーフとした絵画を多く手がけ、のちフランスやベルギー、和歌山県の熊野など、訪れた地で出会った風景画などを描く。オイルパステルを指でキャンバスに伸ばしながら描く手法で、生きている植物の伸びやかなかたちを捉え、内からにじみ出るような豊かな色を表す。2012年、美濃加茂市民ミュージアムでの企画展に向けて、5月中旬から9月初旬までの間、当館の宿泊アトリエ棟に滞在し、子育てを続けながらミュージアムの森を題材とする絵画の制作に取り組み、3点の作品を完成させた。展覧会「みづえ 押江千衣子展」ではこの滞在制作による新作を発表し、併せて1993年から2012年までの20年間に描かれた作品を展示した。
【図書資料】№21572『押江千衣子 ARKO 2008』、№21573『OSHIE Chieko In the Forest』、№21574『押江千衣子 目をすます』、№22168『押江千衣子<みづえ>展』
【美術工芸作品】№886《シャワー》、№887《萬葉》
【展示情報】企画展2012「みづえ 押江千衣子展」