美濃加茂事典
五十嵐力(甲鳥園)(いがらしちから(こうちようえん))
 国文学者。文学博士。明治7(1874)~昭和22(1947)年。山形県出身。東京専門学校(現早稲田大学)卒。早稲田大学教授。同級生に島村抱月金子馬治、網島梁川など。『早稲田文学』の記者。『逍遙選集』編集委員。在学中から坪内逍遙と大西祝に師事。明治39(1906)年成立した文芸協会にはその発起人となり、発足後は有力な会員として参加。大正13(1924)年の文学部長就任は逍遙の推薦による。逍遙はその後シェイクスピア講義と歌舞伎劇史を講じた。昭和2(1927)年12月まで続けられ、大隈講堂で最終講義を行った。五十嵐は聴講者代表として謝辞を述べた。
【図書資料】№1491『坪内逍遙事典』p20