美濃加茂事典
羽箒(はぼうき)
 ふ化した蚕(蟻蚕(ぎさん))を蚕座(さんざ)に移し、飼育を開始する作業を掃立て(はきたて)という。蚕の飼育は、実質的にこの掃立てから始まる。この時、蚕を傷つけないように軽く掃きよせる道具を、ハボウキと呼ぶ。掃き立ては、このハボウキで種紙から払うようにして蟻蚕を蚕座に掃き落とすことから名がついている。大型の鳥、または水鳥の羽がよいとされる。
【基本図書】『市史 民俗編』p188~191
【図書資料】№852『美濃生活絵巻』(下)p9
【民俗資料】№2356№4338
【データベース】「昔のくらしの道具」養蚕 ハボウキ