美濃加茂事典
坪内信益(つぼうちのぶます)
坪内逍遙の長兄。幼名金次郎、のち鉄之助、鉄馬。官吏(1845~1886)。1868(慶応4)年6月10日太田代官所内詰。1869(明治2)年12月24日に坪内家を跡目相続。逍遙は少年時代から信益に読み書きや剣術など厳しく教育を受けた。「随分ひどく叱られたが、今になつて考えると、いろいろの意味で、彼は私の最大恩人であつたと思ふ。」と逍遙は述べている。逍遙の将来について学問の必要性を父に話し、逍遙を進学させるよう説得した。