美濃加茂事典
東儀季治(とうぎすえはる)
 俳優(1869~1925)。鉄笛(てってき)。京都府出身。雅楽の家に生まれ、宮内省雅楽生となった。東京専門学校(現早稲田大学)中退。坪内逍遙と師弟関係にあり、文芸協会に参加し、俳優や講師として活躍。逍遙とともに文芸協会をリードした。文芸協会解散後は、新劇運動に参加し、「無名会」を立ち上げ、逍遙作「霊験」ほかで好評を得る。新文芸協会の「法難」の日蓮聖人は当たり役。作曲家としても活躍し、逍遙作オペラ「常闇」や早稲田大学校歌「都の西北」を作曲。他に、美濃加茂市出身の歴史学者津田左右吉作詞「暮春」の作曲もした。
【図書資料】№1491『坪内逍遙事典』p254、№17247『情熱の人 坪内逍遙』p18、21、44、№18803『津田左右吉―その人と時代―』p25
【歴史資料】№2347『逍遙選集 第12巻』p569、№2378『坪内逍遥』p460,587,589,593,626,654、№13169『近松研究に挑む逍遙と若き研究者と「桜門」の採譜者東儀鉄笛 演劇センター紀要3 抜刷』、№14227「東儀鉄笛よりの絵はがき」
【展示情報】企画展2004「―情熱の人―坪内逍遙」