美濃加茂事典
十二社神社(じゅうにしゃじんじゃ)
 山之上・西洞にある村社。棟札に「天正十一年未年再建湯浅新六」とあり、16世紀末には創建されていた。熊野三社を勧請し、佐久太神とともに十二社権現が祀られる。もとは字宮洞にあったとも伝えられ、慶長5(1600)年に現在地に移転したとされる。毎年4月の祭礼時には獅子舞と芝居などの奉納(美濃加茂市無形民俗文化財)があるが、これは移転時に奉納された神楽舞と稚児の舞が始まりとされる。文治3(1187)年銘の陶製経筒があり、美濃加茂市指定有形文化財となっている。
【基本図書】『市史/通史編』p394,574、『市史/民俗編』p356~357
【図書資料】№462『岐阜県の地名』 、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』p58,106