美濃加茂事典
佐光庸行(さこうようこう)
 1941(昭和16)年、美濃加茂市太田町に生まれる。1962年、武蔵野美術学校彫刻科を卒業後、イタリアで大理石彫刻の技術を修得。硬く重い石をやわらかい布や紙のように限界まで彫り込み、自在な風や水を表現した作品を制作。過去、現在そして未来にわたり存在し続ける石に向き合うなかで、永い時の流れを思い、自然と人との関係性を見出そうとした。国内外数々の野外彫刻展に参加し、各地に大型の彫刻が設置。1980年代には、美濃加茂市に彫刻シンポジウムの開催を提案、美濃加茂市青年会議所、市民の有志や行政とともに活動を展開し、1988年に美濃加茂市彫刻シンポジウムを実現させた。1995年、永眠。美濃加茂市彫刻シンポジウムは、佐光氏が亡くなった後も1997年まで続けられた。
【作家情報】佐光庸行
【図書資料】№2846『YOKO SAKO 1979-1989 №1』、№2847『YOKO SAKO №2 1989-1994』、№22310『素材への思い -力と可能性-展 佐光庸行・伊藤慶二・大嶽有一』
【美術工芸作品】№464《丹沢の風景》、№471《水辺の風景》、№881《水辺の風景》
【展示情報】企画展2005「素材への思い-力と可能性-展」