美濃加茂事典
絵看板(えかんばん)
 絵看板とは、興行の時に芝居小屋の表前に掲げられた演目の一場面を描いた看板で、客を引き込むための広告である。坪内逍遙が集めていたものの一つ。逍遙は自作の劇の上演が終わると、絵看板を入手しコレクションした。屋外に飾られる絵看板は日光や風雨にさらされるため保存は難しいが、逍遙は裏打ちして大切に保管した。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館では、逍遙が集めた絵看板99点を軸装し保存している。
【図書資料】№5075『演劇博物館資料ものがたり』
【展示情報】企画展2017「絵を通して見る坪内逍遙」