美濃加茂事典
瑞林寺(ずいりんじ)
 美濃加茂市蜂屋町にある臨済宗妙心寺派の寺院。永正元 (1504)年に 仁済宗恕(じんさいそうじょ)によって創建され、師である悟渓宗頓(ごけいそうとん)を開山に迎えた。美濃国守護・土岐成頼は瑞林寺のために、永楽銭五十貫の寄附をしたとされる。瑞林寺は、美濃国の権力者であった土岐氏、斎藤氏とのつながりが強くあった。1511(永正8)年、斎藤(藤原)利隆は瑞林寺の敷地で乱暴や殺傷、竹や木を切ることなどを禁止した「藤原利隆禁制」を瑞林寺に出している。瑞林寺は柿寺とも呼ばれ、蜂屋柿の権力者への献上に関し深いかかわりを持っていた。歴史ある瑞林寺には多くの文化財がある。「蜂屋大仏」とも呼ばれる高さ481㎝の木造弥勒仏坐像(室町時代)をはじめ、県重要文化財が4件、また美濃加茂市指定文化財が7件指定されている(平成31年3月末現在)。
【基本図書】『市史/通史編』p289,290,296,298,301,306,330~332,436,463~467,589、『市史/史料編』p547,926,927,932,935,936、『市史/民俗編』p399~403
【図書資料】№326『蜂屋の歴史』、№333『瑞林寺史』、№18814『蜂屋柿その歴史と人々展』、№25136『夕雲の城』、No.26408「瑞林寺の選仏堂について」『美濃加茂市民ミュージアム紀要 第17集 2018』p32-40
【展示情報】2008企画展「蜂屋柿・その歴史と人々展」