美濃加茂事典
岸勘解由(きしかげゆ)
 戦国時代の武将。岸孫四郎。美濃国の生まれ。生年不詳(~1565)。1547(天文16)年、尾張国の織田信秀が美濃を攻め入ったときに斎藤道三は井ノ口(岐阜市)で迎え撃ち、織田軍を追い払った。この戦で武功を挙げた岸孫四郎は、道三から感状をさずかった。桶狭間の合戦に勝利した織田信長は美濃国平定を目指し、犬山城(犬山市)、猿啄城(坂祝町)を攻め落とすなど東美濃を攻略していった。岸勘解由はこれに対抗し、1565(永禄8)年9月、堂洞合戦となった。軍勢に勝る織田軍の前に岸軍は敗れ、勘解由は自刃した。この戦いは軍記物の『信長公記』や『堂洞軍記』などに記されている。
【基本図書】『市史/通史編』p264,267~270,283,463,472、『市史/史料編』p19、『市史/民俗編』p38,450,451,510
【図書資料】№326『蜂屋の歴史』、№25136『夕雲の城』