美濃加茂事典
涙笹のカゴ(なみだざさのかご)
 涙笹は美濃加茂市伊深町に自生している笹。名の由来には言い伝えがあり、江戸時代、伊深正眼寺の開山である無相大師が京へ帰るとき、村人のみならず牛も涙を流したという。牛の流した涙が笹の葉に落ちたところ、葉の先が白く枯れたという。カゴは浅く、50センチ~70センチほどの幅広の形をしており、洗った野菜や茶碗の水切りをするのに使う。
【基本図書】『市史/民俗編』p441 
【民俗資料】№61