美濃加茂事典
雁水池(がんずいいけ)
 山之上本地地区東方にある溜池。山之上各地には田畑を潤すための大小の灌漑用溜池が古くから築造された。本地地区東の広大な田の用水は、地区を流れる加茂川の水だけではまかないきれず、雁水池(がんずいいけ)と大池が地区東方につくられた。現在大池は埋め立てられてグラウンドになったが、雁水池は今も残っている。この池のすぐ南には、享保20年(1735)の三界萬霊塔を兼ねた記念碑がある。銘文は次のとおり。「三界萬霊 十法至聖 享保二十年乙卯十月吉祥日謹銘 濃州路加茂郡山之上郷保社集而穿新堤池為田地乾渇之扶?其地由来廟處也 依之刻筒一塔伸追□者也」
【図書資料】№13『美濃加茂の石仏』p63、№26105『まちのいいものよいところ 山之上展』
【データベース】〈地域の文化資源〉「美濃加茂の石碑たち」(山之上・土木・C038三界万霊塔)