美濃加茂事典
木造聖観音坐像(もくぞうしょうかんのんざぞう)

 蜂屋・瑞林寺の本尊。室町中期の作と推定される。本像は寄木造の彫眼、透かし彫りの宝冠と首飾りをつけている。高さ58㎝。左手には未敷蓮華(みふれんげ、つぼみの蓮)を持ち、右手は施無畏印を結び、結跏趺坐(けっかふざ)している。全体に彩色が剥落しているが、やさしい面立ちをうかがい知ることができる。胎内仏(たいないぶつ、像高28.5㎝)は秘仏であり、七年ごとに御開帳が行われる。1974(昭和49)年、胎内仏とあわせて岐阜県の重要文化財に指定された。

【基本図書】『市史/通史編』p298
【図書情報】№333『瑞林寺史』p128,129、No.27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展」p7
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 木造聖観音坐像 附胎内仏
【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」