美濃加茂事典
絹本著色仁済和尚像(けんぽんちゃくしょくじんさいおしょうぞう)
 瑞林寺の開山和尚である仁済宗恕(じんさいそうじょ)の頂相図(ちんそうず)。1519(永正16)年4月の仁済和尚の自賛が書かれており、その頃の作品と推定される。107㎝×51㎝。2011年に美濃加茂市の有形文化財に指定された。瑞林寺では、毎年10月の開山忌法要に本図を本堂正面に掲げ仁済和尚の遺徳をしのぶ行事が行われる。仁済の生い立ちには、言い伝えが残っている。子に恵まれずにいた母しまが、毎日小山観音へお参りを続け、ある夜、空から降ってきた光る古銭を飲み込んだところ、男の子を授かり、生まれてきた子の手には小銭が握られていたというものである。
【図書情報】№326『蜂屋の歴史』51~53、№333『瑞林寺史』p11,19,20、No.27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展」p6
【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」