美濃加茂事典
木造如来坐像(もくぞうにょらいざぞう)
 瑞林寺に残る漆箔(しっぱく)、一木造(いちぼくづくり)の像で、衲衣(のうえ・僧が着る法衣)に着けて結跏趺坐(けっかふざ)している。高さ39㎝。市内では最古級である十二世紀頃の仏像と推定される。静かな顔立ちや華奢な体躯に平安期に確立した和様の特徴を持ち、また鎌倉期の習熟した形式表現も見られる。2009(平成21)年に美濃加茂市の有形文化財に指定された。腹と右足裏にかかる衣は、流れるように美しく彫り出されている。両腕が失われており、印相が不明なことが惜しまれる。

【図書情報】No.27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展」p10

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【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」