美濃加茂事典
藤原利隆禁制(ふじわらとしたかきんぜい)
 禁制(きんぜい)とは、戦国時代に軍勢から寺社などに対する乱暴などを防ぐ意味でそこを支配していたものが禁止事項をつらねた文書である。瑞林寺に残る藤原利(斎藤)隆禁制は、1511(永正8)年3月、当時の守護代で美濃を支配していた藤原利隆から瑞林寺に5項目の禁止事項をかいたものである。当寺、瑞林寺の仁済宗恕は岐阜の瑞龍寺と行き来があり、斎藤氏との関係も深かったと思われる。なお、この禁制は後世、寺の歴史や由緒が書かれる時に多く転載され、寺のよりどころや権威づけのためにも使われた。
【基本図書】『市史/通史編』p290、『市史/史料編』p18
【図書情報】№326『蜂屋の歴史』p53、№333『瑞林寺史』p134,135、No.27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展」p13
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 藤原利隆禁制
【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」