美濃加茂事典
土屋秋夫(今井秋夫)(つちやあきお)
 1914(大正3)年、加茂郡八百津町久田見生まれ。加茂農林学校(加茂農林高校の前身)卒業後、同校助手として勤務。長尾和男と共に加茂農林学校の木彫部の活動を支えた。1934(昭和9)年、実業教室五十周年記念博覧会に選ばれ、東京上野の科学博物館で開催された全国産業博覧会に長尾和男、10名の木彫部員と共に木彫の実演をした。のち下米田小学校、古井小学校で助教諭として勤務。1939(昭和14)年以降二度の出征。戦時中、出征する人に木目の美しい桑の木で彫った達磨像を贈った。2002年に開催された『さちや』創刊50周年展では保存されていた土屋作の木彫作品が展示された。
【図書資料】№3146『大古井』、№23149『「地方」文化のつくりびと―詩人・長尾和男と若葉文藝』p34
【歴史資料】№19433「岐阜県加茂農林学校 農村工芸木彫科」、№19476『詩誌サチヤ SATYA 69』、№19477『詩誌サチヤ SATYA 70』、№19478『詩誌サチヤ SATYA 71』
【展示情報】企画展2014「「地方」文化のつくりびと―詩人・長尾和男と若葉文藝」