美濃加茂事典
河岸段丘(かがんだんきゅう)
 河川に沿って発達する階段状の地形をいう。市域では、木曽川・飛騨川の堆積と侵食により高位、中位、低位の3段の河岸段丘が形成された。高位段丘は、約30万年前、古木曽川と古飛騨川によってできた山之上の上野面である。東からみると約30メートルの段丘崖がわかる。なお、近世にはこの面の地形を利用して、太郎洞池、加賀池などの灌漑用溜池が築造された。中位段丘は、約5万年前の古木曽川によってできたもので、加茂野町全体がそれにあたる。御嶽火山の軽石や泥流堆積物を含む。低位段丘は、市域の低地に広がり約4万年前以降にできたもので、さらに5段に細分できる。太田町西町の高山本線沿いの段丘崖は典型的な低位段丘を示している。
【基本図書】『市史/通史編』p1~11、『市史/民俗編』p8~10
【図書情報】№2799『大地の生い立ち美濃加茂』、№3501『市民のための美濃加茂の歴史』p12