美濃加茂事典
門松立て(かどまつたて)
 門松を立てることを、このあたりでは「お松むかえ」と言った。伊深では近くの山から松とウラジロ、赤い実のついたフクラド(ソヨゴ)を採ってきて立てた。商店などに見られる竹を斜めに切り、南天、ハボタンなどで大きく飾るものと比べ、簡素なものであった。また門松は、家の門(かど)や倉、井戸などにも立てた。臼や農具もきれいに洗い、しめ飾りをつけて新年を迎えた。
【基本図書】『市史/民俗編』p97,98
【図書資料】№22219『佐野一彦の「伊深日記」(美濃加茂ふるさとファイル№16)』
年中行事 正月p10
【データベース】「図鑑的昭和生活」正月 門松(一)