美濃加茂事典
瑠璃光薬師如来坐像(るりこうやくしにょらいざぞう)
 美濃加茂市下米田町西脇にある光徳寺の薬師堂本尊で、秘仏として祀られてきた仏像。高さ59㎝、榧(かや)材で、左手に薬壺を執り、右手は胸前で手のひらを外へ向け、五指を柔らかく軽く曲げて、施無畏印を結んで座る通例の像。後世の補修(顔、両手など)はあるが、大きめの肉髻(頭頂部)、奥行きのある頭部、堂々とした体つきからは、本像が比較的、古い様式をとどめており、平安時代後期の作と推定される。昭和35年に美濃加茂市指定有形文化財に指定されている。寄贈され現在は、美濃加茂市民ミュージアムが所蔵・管理をしている。
【基本図書】『市史/通史編』p297、『市史/民俗編』p417
【データベース】「美濃加茂市の文化財」指定文化財一覧 瑠璃光薬師如来坐像