美濃加茂事典
旧伊深村役場庁舎(きゅういぶかむらやくばちょうしゃ)
旧伊深村役場庁舎は、美濃加茂市で現存する唯一の戦前の町村庁舎である。美濃加茂市の伊深交流センターの北に立つ。「旧伊深村役場文書」によると、建物は1936(昭和11)年3月に竣工し、1943(昭和18)9月に議場棟がその東隣に増設された。役場庁舎は1954年の合併後、美濃加茂市伊深支所及び連絡所として使われた。木造の平屋建て、寄棟造、桟瓦葺きである。寸法は、間口7間、奥行き5間。主屋の内部は改変が大きいものの、外観は創建当時の姿を残している。左右対称である正面の外観は、西洋風の古典建築を基調にしつつ、和風の意匠や技法が取り入れられている。
昭和初期の地方公共建築の特徴をよく伝えているものとして、2016(平成28年)11月29日に国登録有形文化財となり、翌年度に改修工事が行われた。伊深町の近代の歴史をものがたり、景観的にも貴重な建造物遺産である。
昭和初期の地方公共建築の特徴をよく伝えているものとして、2016(平成28年)11月29日に国登録有形文化財となり、翌年度に改修工事が行われた。伊深町の近代の歴史をものがたり、景観的にも貴重な建造物遺産である。