美濃加茂事典
髙橋余一(たかはしよいち)
 1898(明治31)年、加茂郡古井村(現在の美濃加茂市本郷町)生まれ。京都の絵画塾で日本画を学び、古井小学校で教職を6年間務めた後、会社員に転職、この間、古井町議会議員ほか多くの公職をつとめた。退職後、病気により自宅療養をするかたわら、1962(昭和37)年ころから周辺の歴史遺産などを調査し、古老からの取材を重ねて時代とともに消えゆく明治から昭和にかけての古井町の庶民の暮らしぶりなどを全19巻、長さにして56メートルに及ぶ「生活絵巻」として描きあげた。1984年没。