美濃加茂事典
道直し(みちなおし)
 道路が砂利道だった頃、荷車、農機具、自動車の轍などでできた凹凸を地域の人々(青年団ほか)が協力して定期的に修繕した。これを「ミチナオシ」(道直し)、「ミチブシン」(道普請)といった。多くの地域では、農作業の繁忙期(田植え、稲刈り)前に行い、田畑への移動に支障がないようにしていた。作業で必要な道具を持ち寄るのはもとより、修繕に使う土砂や木材さえ、自分たちで調達した。作業の後の楽しみでもあった会食は、各家庭が当番制で会場となり、決まった献立があった。
【図書資料】№1311『写真集 明治大正昭和美濃加茂』p42、№16763『可児市史・民俗編』、№26105『まちのいいものよいところ 山之上展』p4