美濃加茂事典
美濃加茂郵便局(みのかもゆうびんきょく)
 美濃加茂郵便局は元は美濃太田郵便局(戦前は太田郵便局)である。1846(明治9)年に開局後、1897(明治30)年に電報事務、1909(明治42)年に電話事務を開始。局舎は1885(明治18)年に中山道筋の太田・中町、同30年に同じく太田・中町、昭和元年に太田・港町に移転を繰り返した。1953(昭和28)年に局舎を現在の太田本町1丁目に新築された。のち市制施行に伴ない1958(昭和33)年に美濃加茂郵便局と改称、1981(昭和56)年に局舎は太田町飛鹿に移転した。戦前は局長を有力者が務めた。3代目局長の林啓次郎は明治30年から16年間務めるかたわら、太田の芝居小屋・河内座を経営した。7代目局長の片桐公二は山之上村長を務めた人物で、局長時代にはライン下りなどの観光事業にも力を尽くした。
【基本図書】『市史 通史編』p923~927、年表p17,19,20
【図書資料】№1311『写真集 明治大正昭和美濃加茂』p66,70、№22321『中山道太田宿に生きた人々の系譜』p104,106,116,117,132,150