美濃加茂事典
意長日月促 世短意常多(いはながく、つきひはみじかし)
 坪内逍遙の座右の銘。前半は蘇東坡、後半は陶淵明の句。「心に思うこと、やりたいことは限りなく多いが、世の日月は短い」という意味である。逍遙はこの言葉について『柿の蔕』で詳しく記している。この言葉は、逍遙が熱海の雙柿舎で興に任せて書いた書や画賛の画帖「任興帖」(のちに遺墨集として国劇向上会から刊行された)でも揮毫した書を見ることができる。
【図書資料】№1723『逍遙選集 別冊第四』p675,676、No.29028「墨伝う思い―書を通して知る文人 坪内逍遙」『美濃加茂市民ミュージアム紀要 第20集 2021』p14-23
【歴史資料】№2363『柿の蔕』
【展示情報】企画展2020「美濃加茂市・早稲田大学文化交流事業 墨伝う思い 書を通して知る文人・坪内逍遙」