美濃加茂事典
七夕(たなばた)
 この地域では、七月六日の夕方には、ササゲ、ナス、ウリなど畑の成りものを三宝に盛って縁側に供え、軒場には笹竹を立てて、五色の色紙の短冊などをさげる。短冊には「天の川」「織姫」「彦星」などと書く。十八日、これを川へ流すが、その一枝を折って雷除けとして天井に刺す。また、七夕の日は、よその畑の成り物を盗んでもよいという習わしがあった。
【基本図書】『市史 民俗編』p115,144